記録 | 静岡手創り市、初出展
こんにちは。studio FAVORIのゆうです。
先日、念願の出展を果たした静岡手創り市。
やはり得たもの、感じたことがたくさんあったので、備忘録としてここに書き留めます。
ご興味ある方はぜひ最後までお読みいただけたら嬉しいです。
イベントへの想い
静岡手創り市は私にとってはある種神聖な場で、憧れを超えて敬愛する作家様方が出展される、どちらかといえばファン目線で見ているイベントでした。
この前提が私の中であまりに大きく、いつかは出てみたいと思いながらもし出展が決まった暁に、私ごときに周りに恥じぬ展示ができるだろうかという気持ちも抱えていました。
選考通過の通知を手にしたときは理解が追いつかないというか、夢でも見ているのかもしれないと思うくらいには嬉しかったものです。
並々ならぬ激重感情をもって応募し、選考通過してからもそれは変わらないまま準備を進めていきました。
出展を終えて
前夜は緊張で寝つきが悪く、その割に予定通り4時に起きられて、自分自身がいつもとは違う精神状態にあることに気づきながら当日を迎えました。
どんな出展でもいつも人との出会いに向き合ってきたつもりですが、それは今回も変わらず大切にしたかったことでした。
節々で感じた積み重ねの証は、過去に出展してきたイベントや活動のなかでで繋がった作家さまとのご縁。
今までの私には考えられないほどたくさんの作家さまが当店のブースに足を運んでお顔を見せては「おめでとう」「よかったね」とあたたかい言葉をくださり、終わってしまうといつも幻のように思っていた時間は確かにあって、間違いなくこの身で過ごしてきた時間だったのだと再認識することができました。
人を個々に認識して記憶することはもともと得意ではないのですが(脳内で情報が錯綜すると精神的に疲弊してしまうため)、作家活動を始めてからというものだいぶ上手くできるようになってきたなと感じます。それくらい出会う人々が温度感をもった方ばかりなんだと思います。
もう一つ印象深いのが、この記事の冒頭やアイキャッチ画像にある三つ折り財布のこと。
当ブースにふと立ち寄ったお客さまが、「2年くらい使ってます」と見せてくださいました。
選んでお求めいただけることやお褒めの言葉を頂けることももちろん非常に有難いですが、こうして使っているものを見せていただく時の幸せたるや。
作り手冥利に尽きるというものです。あまりの嬉しさに、勢いのまま撮影許可を頂きました。
実はこれ、当店でクラウドと呼んでいる、もともとライトグレーだった革なのです。
↓新品(経年変化前)のクラウド
↓見せていただいた、2年使用したクラウド
艶を帯び、まるで石のようになったトーンが本当に綺麗。
お客さまは少し困ったようにこの間濡らしてしまって、とおっしゃっていましたが、私が見たいのはまさにそうやって等身大の暮らしの中で使われてきた作品。時を刻んできたリアリティが何よりも美しいと感じます。
静岡手創り市に限らずどこかでまた再会が叶った際には、ぜひこうして愛用品を披露していただけたらと思います。根っからのオタク気質なのできっとリアクションが気持ち悪いと思いますが、喜んでいる証なのでその時はお許しください。
実は主催の名倉さんに少しブースを見ていただけるタイミングもあって。
たくさんの作家さんを見てきた審美眼を持たれている方だと思うので、緊張気味にご案内したりもしました。
そしてことあるごとに気にかけてくださった、ご一緒させていただいた素晴らしい作家の皆さま。
一ファンとしての好きを越えて敬愛の念すら抱いている方々と同じ舞台で展示ができた、こんなに嬉しいことはありません。
夢のよう過ぎて夢かもしれない。何言ってんだ。
でも過ぎてしまうと本当に夢でも見ていたのではと思うくらいには、すべてがあたたかい2日間でした。
プロフェッショナルな作り手による作品を直に見て話して、作家としてもたくさん刺激を受けました。
どこまでいっても未熟な私には、余りある貴重な経験となりました。
結び
同業の作家様方にまたぜひ次の春の手創り市で、とお言葉を頂きました。皆さん、背中が大きい…
でも確かに今回限りと言わず、また「次回」があるように精進しなければと思います。
作家としての自覚。やりたいことも山積み。
ひとつひとつ、大事に重ねていきます。
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