工房の風景 | kinchaku bagを作る
こんにちは。studio FAVORIのゆうです。
先週青山で開催された「暮らしを紡ぐ手仕事展」にお越しくださった皆さま、本当にありがとうございました
私が思っていたよりも遥かにたくさんの方とお話しさせていただいて、とても濃い3日間を過ごすことができました。
このご縁を大切に、今後に繋げていきたいと思います!
さて今日の記事ですが、はじめて制作風景をお届けしてみようと思います
インスタグラムを中心に日々発信しているとはいえ、すべての作品を手仕事でお作りしているということがなかなか伝わっていないかな…と思っての試み。
これから少しずつブログで書いていこうと思っています。
初回は「kinchaku bag」の制作風景です。
ではいってみましょ〜〜
目次
革の裁断・床処理
どんな革ものでもまず最初に踏む工程がこちら、「裁断」と「床処理」です。
今回つくるkinchaku bagももれなく。
ちなみにここでは“クリーム”のお色を作っていきます
とてもシンプルな構造の巾着バッグでは、全く同じサイズの革を2枚切り出します。
カットができたら床処理を。
床処理剤をヘラで床面(裏面)にうすーく塗布し、磨いていきます。
床磨きの道具も色々ありますが、私はレザークラフトによく用いられるガラス板を使用しています
床処理は職人さんによっては行わないこともあるようですが、革ものを使うなかで毛羽立って床面に触れるものに革粉が付くのを防ぐために行なっています。
もちろんつやっとして見た目も◎
裏張りをすれば床処理の必要もなくなるのですが、それでもこの方法をとっているのにも理由があります。
これについては過去に記事にまとめているのでこちらもぜひ♀️
刻印・金具付け
革自体の処理ができたら、お次は付けられる金具をすべて付けていきます。
kinchaku bagの場合は金具も最小限なので多くはないですが、その分壊れにくく、真鍮がアクセントにもなっています
つける金具は真鍮ハトメ。
しぼり紐を通すために付けます。
専用工具を用いて、トンカン叩いて付けます
いい感じに付きました。
それから忘れずにやっておきたいのが、ブランドイニシャルの刻印。
kinchaku bagにはくたっとやわらかいイタリアンレザーを使用しているので、刻印もくっきり綺麗にはいります。
ここまでできたら準備はばっちり◯
いよいよミシン掛けです。
ミシン掛け
ミニマルなkinchaku bagは縫う箇所も少なめ。
見た目や構造のシンプルさは壊れにくさ、長く使う(=愛着を持って使う)ことに繋がっていきます。
今回制作過程の記事作りが初めてで、お写真もなかなか絶妙なクオリティになっています……温かい目で見ていただければうれしいです
袋状になるように縫った後、しぼり紐を通す部分を作るためにも口周りをぐるっと一周縫います。
ここまできたら仕上げていきます。
返し作業・仕上げ
kinchaku bagは革端が隠れる袋縫いという構造なので、ここから縫った本体を表に返していきます。
やわらかい革とはいえ、表に返すのは案外力仕事だったりします
革自体を傷つけないように細心の注意を払いながら…
形を整えたら、通したしぼり紐の端を結んで完成です
結び
はじめての試みとして、作品の制作過程を綴ってみました。
興味を持って見ていただけていたら嬉しいなと思います🩰
今後も少しずつ制作過程をお見せしていきたいと思っています。
ぜひまたご覧くださいね〜
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