作り手から“直接”ものを買い受けるという体験
こんにちは。studio FAVORIのゆうです。
今日はコンテンツ的な内容ではなく、考えていたことのアウトプット、記録みたいなものになります。
週末に控えるイベント出店の準備ためにお休みしようかと思ったのですが、湧いてきた考えは新鮮なうちに言葉にしておこうと予定通り更新することにしました。
週末、各地のイベントへ出掛けました
考えごとのきっかけは、私自身がお客さんとしてイベントに足を運んだことでした。
10月は年間通してみてもクラフトフェアが盛んな月で、毎週のように全国各地で様々なイベントが開催されます。
つい数日前の土日、当店では出店予定がなかったので視察も兼ねて弾丸で両日別の場所、別のイベントへ行きました(自業自得ですがまあまあなハードスケジュールでした♀️)。
どちらも大盛況で、ハッピーな空気をたくさん吸い込んで帰路に着きました。
↑の写真は山梨県で行われたハタオリマチフェスティバル会場の一部。
冬を近く感じる清い空気のなか、機織りの産地であり私の地元でもある富士吉田の町を回遊するタイプのイベントでした。
いつものごとく写真はほとんど撮っておらず、この一枚だけが記録となりました…🗻
要するに「実体験」するということ
そんな2日間を経て一番に感じたのは「作り手から直接作品を迎える」ことの特殊さでした。
ここの見出しはブログタイトルに対する要約です。
世の中で販売されている商品は製造と販売の間にわかりやすく“区切り”があり、誰がどこでどんなふうに作ったかが不明瞭なものがほとんどです。
ものの量産が進みコスパが求められ生産現場は国外ばかりになった時代、仕方がないといえば仕方がないのです。
100均で手に入る便利グッズを紹介しているテレビ番組を観ると、そんなこと(=ものの背景)を気にしない人の方が多いのもまた事実だと容易に実感できます。
さらにネット上でも気軽に買いものができるようになりました。
そこではどうしても、人の体温を感じづらくなります。
だからこそ感じたクラフトフェアの特異性。
デザイン、制作から紹介、販売までの全てを一貫して1人の人間が行うという効率の悪さ。そこには作り手の作品に対する愛情はもちろん、ものづくりへのリスペクトも感じられます。
あえてその営みを選んだ人たちには、共通して「好き」という感情があるに違いないと思っています。
もちろんお客さんも「好き」でそういうイベントに行くのでしょうから、両者が現実空間で出会えば確実に最高のマッチングが起こります。
つまり……私もそんな幸せな“実体験”を提供したいし、むしろ私自身が体験していたい、皆さまに出会いたいのです。それをお伝えしたくて今回の記事を書きました。
当店では現実的に距離があって手に取れない、という方に向けてオンラインショップも運営しています。
しかしできるなら革に触れて話をして、そういう体験を重ねて作品をお迎えいただけるならば…それが何よりの理想だなと思います。
次回イベント出店は冒頭で書いた通り今週末、静岡へ。
改めてまずはここで、皆さまにお会いできるのを楽しみにもう少し制作に励みます◎
結び
こんなにも赤裸々に「私こんなこと考えてるのよー」とあえて文章にして発信している職人もなかなかいないとは思いますが、ここまで読んでみて何か感じたことはあったでしょうか?
伝わらなくていいこともたくさんありますが、伝えたいと思うこと、伝えなければ伝わらないことも同じようにあります。
この記事が皆さまと出会うためのきっかけになってくれたなら幸いです💐
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