“革”のはなし | 多すぎてわからない!最近よく聞く「〇〇レザー」まとめ
こんにちは。studio FAVORIのゆうです。
最近エコレザーとかPUレザーとかとか……「〇〇レザー」って派生多すぎませんか?!
もはや本革なのか合皮なのか分からなくなっている方、絶対多いだろうなと思ったので、今日は近頃よく聞く「〇〇レザー」について解説していこうと思います。
目次
最近よく聞く「〇〇レザー」は大体合成皮革!
まずまず、近年よく聞くようになっている「〇〇レザー」は大概合皮です。
天然モノに似せて人口的に作られた素材で、フェイクレザーとも言われます。
合皮といっても種類はたくさんあるのですが…
本革と合皮の違いのことは以前にブログで少しだけ書いていますので、こちらからご覧ください💁♀️
ここからは具体的な種類を見ていきましょ〜〜
○PUレザー
ポリウレタン樹脂(PU)を使用した合成皮革のこと。
最近本当によく聞きますが、言ってしまえば合皮という枠のなかで素材に踏み込んだ言い換えです。
合皮にはもうひとつ代表的なものとしてPVCレザーというものもあり、こちらはポリ塩化ビニル(PVC)を原料に使用しているもの。
なんとなくですが、合成皮革と言うよりはPUレザーと言い換えたほうがファッションアイテムも若者に受けやすいのかなーと思ったりもします。
企画する側、うまいですよね。
○ヴィーガンレザー
こちらも合成皮革の一種。
といってもこちらは特にヴィーガニズム(人間による動物からの搾取を無くすという主義)的なニュアンスが強くなっています。
つまり動物の皮“ではない”原料を代用したフェイクレザーという意味合いを濃くした名称です🌱
しかしひと口にヴィーガンレザーと言っても、特に動物・環境に配慮したエシカルなものとそうでないものに分けられます。
ここで言う“そうでないもの”はシンプルに合成皮革と捉えていいと思います。
前者は植物性の原料を使ったものを指し、プラントレザーとか言われたりもします。
アップルレザーやパイナップルレザー、はたまきのこ(菌糸)レザーなんてものもあるようです(気になる方は調べてみてね🧚♀️)。
○エコレザー
これは天然皮革の製造過程で出た端革と樹脂を混ぜて作られるもので、個人的には本革とも合皮ともとれる革だなと思っています。
「これはエコレザーです」と言うには排水や廃棄物の処理などなど、製造過程ごとに環境に配慮したいくつかの基準を満たさなければなりません。
その名の通りの素材と言えますね。
エコレザーは原料の一部に本革を含んでいるため、完全な樹脂の合皮と違って経年変化(エイジング)をたのしむこともできます◎
しかしこのエコレザーという言葉、完全樹脂製の合皮に対しても使われることがあるようです。
知識が浅い・素材に関心がない消費者ならきっと気にすることもないでしょうが、なんとも残念なことです…🧞♀️
こうしてぼんやりとした誤情報が拡散されていってしまうんだなあ(遠い目)。
結び
「〇〇レザー」特集、いかがでしたでしょうか?
〇〇レザーという名称だけで言えば本革の呼び分け含めもっともっとたくさんあるのですが、ここ最近のサステナブル的な考え方から普及してきたワードに着目して解説してきました。
合皮のなかで、ニュアンス違いによって呼び方が変わっているものばかりでしたね。
しかし合成皮革の寿命が大体3〜5年なのに対し、本革は手入れ次第では10年以上使うことができます。
同じものを永く使い続ける。
そうすることで廃棄物か減少する。
食肉の副産物・本革こそが真のサステナブルなのでは?という考えだけ最後の最後に示して、今回はおひらきにしようと思います。笑
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