手仕事雑記 | デニムリメイクで二つ折り財布を作る《ご依頼の記録》
こんにちは。studio FAVORIのゆうです。
日中は随分とあたたかくなりましたね〜うちにミモザとか飾りたい気分ですが、花粉症のことが気になります🤧
部屋に置くだけで影響があったりするのでしょうか…
今週はお客さまからのご依頼品を、制作風景を少し交えながらご紹介します。
当店で普段お受けしているオーダーの中でも特に変わった内容で、お客さま持ち込みのヴィンテージデニムでリメイクの二つ折り財布を作るというもの。
革に出会うより前、もともと生地を扱って物を作るのが好きだったので、今回お受けしました。
それでは早速。
目次
ヴィンテージデニムに鋏を入れる
まずはお客さまのご要望をお聞きし、仕上がりをイメージ。
届いたヴィンテージデニムを広げてみます。
ヴィンテージらしくくったりと履き込まれた質感で、革にも通ずる経年変化の魅力を感じます。
とはいえ比較的色も残っていて綺麗な状態でした。
つくりの良いデニムパンツには、だいたい腰あたりにタグが付いていますよね。
これをコインポケットにつけて欲しいというご要望でしたので、丁寧に外していきます。
タグの下からは、色落ち前の濃いブルーが顔を出しました。
色落ちは悪く捉えられることもありますが、本物のデニムならではの醍醐味だなと思います👖
使うごとに表情を変える素材は、その種類に関わらず愛着が湧きますね◯
やはり好きです。
このあとは早速型紙を調整し、裁断していきます。
丁寧に仕立てられ、この姿で永く愛用されてきたヴィンテージデニムに鋏を入れるのは、なかなかの緊張感がありました。
左が裁断したデニム生地、右は事前の相談で決めていただいた、裏地となる生成りのコットン生地です。
布地仕様だと革のように切りっぱなしというわけにもいかないので、裏地が必要になります。そのためパーツも2倍に。
布地だけではふにゃふにゃな仕上がりになってしまうので、芯を貼って張りをもたせました。
パーツを組み立てる
ここまできたらパーツごとに表地(デニム生地)と裏地を合わせて縫っていきます。
デニムのブルーとコットン生地の生成りのコントラストが鮮やか。
あとは革のお財布のときと同じ手順で組み立てていきます。
コインポケットのフラップに、忘れずにタグを縫い付けて。
このタグは本革だったので、糸を抜いたところにもともとの縫い穴が残っています。
それを辿るようにミシンを踏むことで、最初からそこに付いていたかのように違和感なく綺麗に縫い上がります。
仕上がりを確認
金具などはいつもの真鍮生地のものを使用。
普段と違う、より貴重な素材にドキドキしながら、無事に完成です。
コインポケットに付けたタグや素材との兼ね合いで、少しだけ二つ折りのあそびにゆとりを持たせました。
コインポケットにつけたタグはこんな感じ。
存在感抜群、良いアクセントに。
ご依頼者の方のナイスアイデアですね◎
普段の二つ折り財布はイタリアンレザー「MAINE」を使用しており上品な印象ですが、素材が変わっただけでカジュアルな佇まいになりました。
デニム生地も真鍮との相性が良いので、当店で採用している金具とも抜群にマッチしていますね。
ご依頼誠にありがとうございました💐
結び
ここ最近、studio FAVORIを選んでセミオーダーをお任せくださるお客さまが多く、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
幸せをありがとうございます🌸
今回も私自身の学びになるオーダーでした。
やり直しのきかない貴重なヴィンテージデニムでのご依頼、完成まで気を抜けない制作でしたが、探りながらのものづくりはやり甲斐がありますね。
気に入っていただけていたら幸いです。
フルオーダーはお受けしておりませんが、当店で扱っている作品をカスタムするセミオーダーは出来るだけ柔軟に対応いたします。
お気軽にご相談くださいませ🌿
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