limited color◎真鍮引き立つキーリング クラウド/ラズベリー
こんにちは。studio FAVORIのゆうです。
今日の話題はまたまた新しい取り組みについて。
ここ最近、私の中でstudio FAVORIというブランドについて考える事柄が多くなっていて、頭の中でぐるぐるしていても始まらないよなーというスタンスでチャレンジしていることが細々とあります。
今日の内容もその一つ。
手仕事から生まれるモノの裏にある想いを拾ってくださる方に伝えられたらいいな、と思いながら書いていきます。
革仕事には付きものの「端革」
作品づくりで一番最初にに行う、革の裁断。
このとき切り出す革と革の隙間にできてしまう空白が「端革」です。
いわゆる端切れで、この空白の部分では作品のための革としてはスペースが足りなかったり、繊維が粗い・シワが目立つなどの理由でパーツが切り出せないことが多々あります。
いやでも君、まだ使えそうなんだよなーとなる端革たち。
そしてこの問題に悩む革職人・作家さんも少なくないのです。
私ももれなく端革の壁にぶつかり、使い道にしばらく悩んで溜め込んでいました。
↑溜まっている端革たち。
こうみると結構すごい…けど
まだもう少しあるという事実。
考え方は人それぞれですが、私が端革を簡単に捨てられない理由は2つ。
- 革という素材がもとは命ある者の一部(皮)であったという背景
- 本来捨てられるはずの食肉の皮に、副産物として新たな命を吹き込む職人がいること
これらを軽率に無視することはできず…でも革の端切れたちの生かし方もこれ!というものに行きつかず、長いこと考え込んでいました。
が、とにかくやってみようと思い立ったのが、すでに販売している「真鍮引き立つキーリング」の革タグに使うことだったのです。
限定色“クラウド”&“ラズベリー”
端革を救うプロジェクトの第一弾として、限定色のキーリングを作りました。
上の画像は“ラズベリー”というカラー🫐
革はイタリアンレザー「ALASKA」で、粉砂糖を振りかけたように表面にワックス加工がされています。
しっとり柔らかさのある革質で、使うほどにワックスの霧が晴れて本来の発色が見られます。
このALASKAの革、実は以前のブログですでに登場しているんです。
studio FAVORIが普段扱わない色目の革ですが、実はこの二つ折り財布のカスタムオーダーを受けた際に残っていたもの。
以前にカスタムオーダーの作品をまとめた生地がこちら↓
鮮やかな色味はいつもと違う新鮮な気持ちでものづくりができたし、せっかくなら残りの端革も生かしてあげたいなと思って保管していました。
真鍮特有のゴールドの奥行きと相まって、アンティークのような雰囲気に。
そしてもう一色は“クラウド”。
こちらは「横向きの二つ折り財布」で、定番で展開しているお色です。
↑左下が“クラウド”
このお財布は本体の型が少し複雑な形状をしていて、どうしても必ず端切れが出てしまいます。
そんな端革たちで作ったキーリングがこちら💁♀️
革と真鍮コントラストがやさしく、ニュートラルなグレーの色味が男性も女性も持ちやすい印象ですね☁️
革タグの裏側には、ブランドイニシャル「sF」もしっかり刻印しています。
今回はこの2色を数量限定で販売します。
今後別の革の端革が出れば、また作ってみるかもしれません。
特にクラウドはご用意できる数がかなり少ないので、気になる方はお早めにチェックを!
結び
革でものづくりをする限り、おそらくずっと悩まされるであろう「端革」の扱い。
これを逆手に取って新しい制作ができたら面白いなと考えています。
実は他にも“端革を救うプロジェクト”を企てていたりするので、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います🧚♀️
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